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海老原 健一; 渡辺 正
JAERI-Research 2000-042, 43 Pages, 2000/10
格子ガス気液モデルは、格子ガスに粒子間の長距離相互作用を付加することにより、粒子的手法を用いて一成分二相流体をシミュレーションすることができるモデルである。今回は、このモデルを用いて、重力を想定した外力場中での液滴の変形について調べたことを報告する。この気液モデルには、付加する長距離相互作用の種類によって、maximalモデルとminimalモデルの2つのタイプのモデルがあり、maximalモデルによってシミュレーションされた液滴の変形は、minimalモデルによるそれより、実験で得られる液滴の変形に近いことが観察された。
海老原 健一; 渡辺 正
第14回数値流体力学シンポジウム講演要旨集, p.F06_3_1 - F06_3_8, 2000/00
流体を粒子の運動によって表現することができる格子ガスに長距離相互作用を付加したモデルを格子ガス気液モデルと呼び、このモデルは、一成分系での相分離現象を表すことができる。この格子ガス気液モデルには、含まれる長距離相互作用の違いによって、minimal interaction modelとmaximal interaction modelがあり、今回は、この2つのモデルを用いて、外力場中での液滴挙動のシミュレーションを行い、その結果の比較を行った。minimal interaction modelでは、液滴が外力方向に延びる、非現実的な現象が観察されたが、maximal interaction modelでは、現実の液滴変形に近い変形の様子が観察された。そして、この違いは、流速によって引き起こされる局所的圧力の非等方性によるものであることがわかった。
佐々木 崇*; 杉本 誠; 吉田 清; 中嶋 秀夫; 池田 文構*; 津曲 一幸*; 田戸 茂*; 長谷川 満*
Fusion Technology 1992, Vol.1, p.917 - 921, 1993/00
トロイダルコイルのウェッジ支持構造の機械的な挙動を把握し、設計指針を得るために、ウェッジ部のモデルを製作し面外力をかける実験を行ない、その時の変位を解析結果と比較した。その結果、次の事が分かり、実機における設計指針が得られた。(1)ウェッジ支持構造の成立性が確認できた。(2)面外力を支えるために、ウェッジ間にキーが必要となる。ウェッジ間の摩擦係数は約0.1であり、剪断力がそれ以上になるので、キーが必要である。また、キーの応力は摩擦により軽減されている。多くのキーが必要であり配置によって、キーの応力や滑り出す時期が異なってくる。ウェッジの軸方向中央部に半径方向に打つキーが効果がある。